消化器内科・内視鏡センター
基本診療方針
1 消化器疾患全般に対してガイドラインに基づいた最適な医療を提供します。
2 疾患だけでなく社会的背景も含めた全人的医療を目指します。
3 病診・病病連携を推進し地域医療に貢献します。
4 がん診療連携拠点病院として個々の症例に適した消化器がんの集学的治療を行います。
5 個々の病態に応じて先進的医療にも積極的に取り組みます。
医師紹介
消化器内科部長 (内視鏡センター部長 兼職) |
やました やすひで 山下 靖英 |
消化器病・内視鏡 |
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日本内科学会総合内科専門医 日本消化器内視鏡学会専門医(指導医) 日本消化器病学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 |
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肝臓内科部長 | きりしま としひこ 桐島 寿彦 |
消化器病・肝臓病・がん薬物療法 |
日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医(指導医) 日本肝臓学会専門医(指導医) 日本肝臓学会西部会評議員 日本消化器内視鏡学会専門医(指導医) 日本医師会認定産業医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本臨床腫瘍学会認定がん薬物療法専門医 日本臨床腫瘍学会指導医 米国臨床腫瘍学会(ASCO) active member 欧州臨床腫瘍学会(ESMO) full member |
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瘍内科担当部長 (消化器内科担当部長,エコーセンター部長 兼職) |
みやがわ まさみ 宮川 昌巳 |
消化器病・内視鏡 |
日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医(指導医) 日本消化器内視鏡学会専門医(指導医) 日本肝臓学会専門医(指導医) 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本消化管学会胃腸科認定医(専門医) 日本消化器病学会近畿支部評議員 日本肝臓学会西部会評議員 日本医師会認定産業医 日本超音波医学会認定専門医(指導医) 日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医 |
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副部長 | もとよし たかゆき 元好 貴之 |
消化器病・内視鏡 |
日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医(指導医) 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本医師会認定産業医 |
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副部長 |
にしかた まこと 西方 誠 |
内科一般・消化器病一般・内視鏡・胆・膵 |
日本内科学会総合内科専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本消化器病学会専門医 |
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副部長 | たかだ ひさし 高田 久 |
消化器病一般・内視鏡 |
日本内科学会総合内科専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本消化器病学会専門医(指導医) 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 |
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医長 | すやま ようすけ 陶山 遥介 |
消化器病一般・内視鏡 |
日本内科学会総合内科専門医 日本消化器病学会専門医(指導医) 日本消化器内視鏡学会専門医 日本内科学会内科認定医 日本消化管学会胃腸科専門医 日本ヘリコバクター学会H.pylori感染症認定医 |
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医長 | いわさく としお 岩破 敏郎 |
内科一般 |
日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本肝臓学会専門医 日本内科学会内科認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 |
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医長 | たかはし あや 高橋 彩 |
内科一般 |
日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本肝臓学会専門医 日本内科学会内科認定医 |
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専攻医 |
おばた りょうへい 小畑 僚平 |
内科一般 |
専攻医 |
いわさく ともひろ 岩破 智弘 |
内科一般 |
外来担当表
消化器内科は2Aブロックの受付となっております。
診療スタッフ
・日本消化器病学会指導医3名,専門医5名
・日本肝臓学会指導医2名,専門医1名
・日本消化器内視鏡学会指導医4名,専門医4名
・日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医2名
・日本内科学会総合内科専門医7名
が在籍しています。
消化器内科の後期研修医(専攻医)を募集しています。
随時見学も受け付けています。
事務局 職員担当 または 消化器内科 山下までお問合せください。
お問い合わせ先:075-311-5311(代表)
取り扱う主な疾患・得意分野
消化器疾患全般の診療に幅広く従事しています。主に消化管疾患,胆・膵疾患と肝疾患を,それぞれの専門家がその専門性を生かし,診療に当たり,専門医がバランスよく配置されていることで,それぞれが協力し合って診療を行っています。
2013年度に北館(新館)2Aブロックに消化器病センターとして消化器外科,消化器内科が緊密に連携して診療を行う体制となりました。同ブロックに内視鏡センター,エコーセンター,化学療法室が隣接して配置されており,内視鏡センターでは完全個室化された検査室にてプライバシーに配慮し,既存の内視鏡システムLUCERA ELITE及びLASEREO7000 に加えて,EVIS X1を導入し,より詳細な検査・治療を行っています。スクリーニング検査,健診受診者では経鼻内視鏡を使用した苦痛の少ない内視鏡診療を心掛けています。小腸の検索にはカプセル内視鏡を使用し,治療が必要な症例については,ダブルバルーン小腸内視鏡で行っています。
治療としては,食道・胃・大腸の内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を積極的に行い,安全かつ短時間の一括切除を目指しています。食道癌, 胃癌, 十二指腸癌(膵癌), 大腸癌などによる消化管狭窄に対する消化管ステント留置術も積極的に行っています。
閉塞性黄疸症例に対しては,内視鏡的胆道ドレナージ(ENBD/ERBD)を第一選択とし,減黄後に原疾患の治療を行っています。総胆管結石症例に対しては,乳頭切開術(EST)及び乳頭バルーン拡張術(EPBD)により可及的な完全載石を目指しており,特に術後胃症例に対しては,ダブルバルーン小腸内視鏡を使用し対応しています。切除不能な悪性胆道閉塞症例に対しては,メタリックステント留置を行い,患者様のQOL改善をつとめています。
ウイルス性肝炎に関しては 院内外での啓発活動と並行し,慢性腎不全など合併症のある患者さんもふくめて適応を判断し可能な限り治癒をめざし加療を行っています。
肝細胞がんに関しては,手術療法,局所療法,TACE,放射線療法などに加え,近年治療選択枝の広がった薬物療法も,積極的に導入しています。
当院消化器内科の特徴として,各種消化器がんに対する集学的治療として化学療法にも力を入れています。放射線治療装置の更新により,高精度の放射線治療が可能となり,食道がんの化学放射線療法や原発性肝細胞がん,転移性肝腫瘍に対する定位放射線治療の紹介が増加しています。また,分子標的治療薬などの新規薬剤も積極的に取り入れ,患者さん一人一人に最適な医療を提供すべく,チーム医療を心掛けています。 COVID-19が脅威となっている昨今ですが,ICTの協力の下,受診者,医療者ともに安全で質の高い医療を目指しています。
診療実績
新型コロナウイルス感染症に対応するため現在当科の病床数は34床であり,2021年度の新規入院患者数1,165人, 平均在院日数は10.0日,平均外来患者数78.8人/日, 年間紹介患者数は774人でした。
検査・治療成績
2017 年度 |
2018 年度 |
2019 年度 |
2020 年度 |
2021 年度 |
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上部消化管内視鏡検査 | 7,139 | 7,612 | 6,673 | 4,763 | 5,767 |
下部消化管内視鏡検査 | 2,395 | 2,602 | 1,976 | 1,690 | 1,860 |
消化管腫瘍に対する粘膜下層剥離術(ESD)(上部/下部) | 64/47 | 105/63 | 77/52 | 87/43 | 65/41 |
消化管腫瘍に対するEMR(上部/下部) | 4/323 | 6/359 | 7/390 | 15/202 | 13/361 |
内視鏡的逆行性胆・膵管造影診断・治療(ERCP) | 182 | 226 | 262 | 289 | 259 |
肝局所療法 | 27 | 22 | 10 | 27 | 18 |
肝動脈化学塞栓療法 | 39 | 39 | 28 | 36 | 25 |
クリニカルパス
食道・胃EMR,ESD,大腸EMR,ESD,ERCP関連手技,日帰りEUS,EUSFNA,日帰り大腸内視鏡,肝生検,肝腫瘍生検,肝動脈化学塞栓療法,経皮的エタノール注入療法,ラジオ波焼灼療法,消化器癌化学療法に対し,クリニカルパスを使用している。
地域医療への貢献
1 年二回の地域連携医療フォーラムに参加しています。
2 京都消化器医会で,症例提示や中京西部医師会でのカンファレンスなどに参加しています。
3 院内健康教室で定期的に講演しています。
4 京都市胃がん健診(内視鏡健診)の協力施設です。
臨床研究
①京都府立医科大学消化器内科との共同研究に参加しています。
・J-CAPPⅡstudy
・大腸憩室出血のEVL治療
・グーフィスの臨床効果
・大腸ESDにおける低濃度および高濃度の局注液を用いた手技の比較 ISAC study
・本邦における直接経口凝固薬の種類による大腸粘膜下層剥離術後出血の解析 ABCD-J study
②西日本がん研究機構(WJOG)の登録施設であり,消化器がんの臨床試験にも参加しています。
学会,研究会への参加
日本内科学会,日本消化器病学会,日本消化器内視鏡学会,日本肝臓学会,日本臨床腫瘍学会などで定期的に発表し,各種研究会にも積極的に参加し,新たな知識の更新に勤めています。
新しい試み
・内視鏡的粘膜切開生検法を用いた,消化管粘膜下腫瘍に対する術前病理診断及び消化管間質腫瘍(GIST)に対しては,外科と連携した腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)を行っています。
・後出血や穿孔などの偶発症のリスクが少ないとされる,Cold snare polypectomy を導入しています。
・各種消化器がんに対する化学療法に関しては,腫瘍内科部長が兼務している強みを生かし,新規のレジメンも採用して,個々の症例に合わせた適切な治療を選択しています。
施設基準・学会認定
- 日本消化器病学会認定指導施設
- 日本肝臓学会認定指導施設
- 日本消化器内視鏡学会認定指導施設
- 日本臨床腫瘍学会認定研修施設
- がん治療認定医機構認定研修施設