リハビリテーション科
研修会のお知らせ:当院は日本理学療法士協会より、呼吸認定理学療法士の臨床認定カリキュラム
教育機関に認定されています。現在、2023年度の研修会受講者を募集しています。詳細については、
こちらをご覧ください。
方針
・急性期病院としての急性期リハビリテーションの充実をはかります。
・地域がん診療連携拠点病院としてのがんリハビリテーションの充実をはかります。
・生活習慣病の対応として外来心臓リハビリテーション運営、脳卒中センターの活動を重点的に行
います。
・速やかな後方連携を推進するため、チーム医療に参画します。
医師・スタッフ紹介
部長 | ただ ひろし 多田 弘史 |
脊椎外科 |
---|---|---|
日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会脊椎脊髄病医 日本リハビリテーション医学会認定臨床医 |
理学療法士22名、作業療法士6名,言語聴覚士5名
施設基準
・運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
・脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
・呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
・心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
・廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
・がん患者リハビリテーション料
・摂食機能療法
施設認定:呼吸認定理学療法士の臨床認定カリキュラム教育機関
診療疾患
- 運動器疾患 ▶ 人工関節術後・脊柱疾患術後・骨折など
脳血管疾患 ▶ 脳卒中・脳腫瘍・パーキンソン病・多発性神経炎などの神経筋疾患
呼吸器疾患 ▶ 慢性閉塞性肺疾患・肺炎・外科術後など
心大血管疾患 ▶ 心筋梗塞・心不全・閉塞性動脈硬化症など
がん関連疾患 ▶ 頭頸部がん・消化器がん・肺がん・胃がん・乳がん・血液腫瘍など診療内容
リハビリテーション対象者は、新生児〜高齢者まで幅広く、多岐にわたっています。発症術後早期からリハビリテーションを開始します。
理学療法士は身体機能の低下や障害が残存した方を対象とし、移動や歩行などの基本動作の獲得を目指しています。人工関節術後やがんの術後、脳卒中センター、ICUでの早期離床、心臓リハビリシステムを活用したモニター下での練習、血液腫瘍の移植前後の練習も行っています。
作業療法士は、主に脳血管障害や運動器疾患等の発症または術後早期や、神経筋疾患、がんの治療前~治療中の方等を対象に、日常生活動作練習や高次脳機能障害者の評価・練習、家事動作、職業復帰を目指した指導を行っています。
言語聴覚療法士は、発症早期から、脳卒中や神経筋疾患、がん、肺炎の方の言語障害(失語症、構音障害など)、高次脳機能障害、摂食嚥下機能障害に対し、評価・訓練を行っています。
外来集団心臓リハビリテーション
循環器内科と連携して行っています。
診療実績(2022年度)
セラピストの育成
・新人教育として、オリエンテーションののち、教育担当者による指導を行っています。
・資格取得を進めています。一部助成金制度があります。
(各職能団体における認定療法士8名、3学会合同呼吸療法認定士8名、日本心臓リハビリテーション
学会認定心臓リハビリテーション指導士4名 等)
・地域がん診療連携拠点病院として、組織で計画的にがん患者リハビリテーション研修に参加し、2023年4月現在31名
(PT20名OT6名ST5名)が研修を修了しています。
・リハビリテーション科内で勉強会を開催しています。
学術活動への取組
学会研修会の発表・参加を推進しています。
2022年度学会発表(11学会)
第59回日本リハビリテーション医学会学術集会
高齢発症急性白血病患者の骨格筋量が寛解導入療法後の身体機能に与える影響について
第56回日本作業療法学会
当院における作業療法部門のリハビリテーション-がんリハビリテーション研修終了作業療法士の増加による実績報告
第10回日本運動器理学療法学術大会
腰椎固定を併存するTHA術後患者における腰椎および股関節可動域の特徴
第20回日本神経理学療法学会学術大会
COVID-19に脳梗塞を合併した5症例の理学療法経過
第6回日本リハビリテーション医学会秋期学術集会
造血器腫瘍患者における大腰筋CT値(筋内脂肪)と身体機能との関連
第32回日本呼吸ケアリハビリテーション学会学術集会
早期離床と運動療法により機能回復を促通できた重傷COVID-19患者の一例
第32回京都府理学療法士学会
離床の工夫により4点杖歩行自立に至った両側化膿性膝関節炎の一例
第62回近畿理学療法学術大会
心原性脳塞栓症患者において心不全の合併の有無が機能予後に及ぼす影響
RSTでの関わりを含めた理学療法により人工呼吸器から離脱できた筋強直性ジストロフィー患者の一例
第49回日本股関節学会学術集会/第53回日本人工関節学会
腰椎固定術による体幹可動域低下がTHA術後患者の健康関連QOLに影響を与える
2022年度学会参加(30学会)
部門共通:
日本リハビリテーション医学会学術集会/秋季学術集会、京都リハビリテーション医学会学術集会、Stroke2023、日本高次脳機能障害学会学術総会、他
理学療法部門:
日本がん・リンパ浮腫理学療法研究会学術大会、日本運動器理学療法学術大会、日本循環器学会、日本股関節学会学術
集会、日本糖尿病理学療法学会学術大会、近畿理学療法学術大会、日本
呼吸ケアリハビリテーション学会学術集会、京都府理学療法士学会、他
作業療法部門:
日本作業療法学会、近畿作業療法学会、京都作業療法学会、他
言語聴覚部門:
日本嚥下医学会総会ならびに学術講演会、日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会、認知神経科学会学術集会、他
チーム医療、多職種連携の参画
・病棟カンファレンスや多職種病棟回診に参加しています。
・入院時カンファレンス、転倒予防カンファレンス、退院時カンファレンス等ケースカンファレンスに参加しています。
・院内における各種委員会やチーム活動に参加しています。
その他の取組
・院内、院外地域へ技術と知識を提供しています。
(糖尿病教室・腎臓病教室・市民公開講座・健康教室かがやき・区役所等への市立病院出前講座・
リハビリテーション関連教育機関への非常勤講師・ 院内勉強会講師 等)
・医学系実習生の受け入れと指導を行なっています。
・地域連携室と協力し,後方連携強化のための訪問活動を行っています。