リハビリテーション科
方針
・急性期病院としての急性期リハビリテーションの充実をはかります。
・地域がん診療連携拠点病院としてのがんリハビリテーションの充実をはかります。
・生活習慣病の対応として外来心臓リハビリテーション運営, 脳卒中センターの活動を重点的に行
います。
・速やかな後方連携を推進するため,チーム医療に参画します。
医師・スタッフ紹介
部長 | ただ ひろし 多田 弘史 |
脊椎外科 |
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日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会脊椎脊髄病医 日本リハビリテーション医学会認定臨床医 |
理学療法士21名,作業療法士6名,言語聴覚士5名
施設基準
・運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
・脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
・廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
・呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
・心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
・がん患者リハビリテーション料
・摂食機能療法
診療疾患
- 運動器疾患 ▶ 人工関節術後・脊柱疾患術後・骨折など
脳血管疾患 ▶ 脳卒中・脳腫瘍・パーキンソン病・多発性神経炎などの神経筋疾患
呼吸器疾患 ▶ 慢性閉塞性肺疾患・肺炎・外科術後など
心大血管疾患 ▶ 心筋梗塞・心不全・閉塞性動脈硬化症など
がん関連疾患 ▶ 頭頸部がん,消化器がん,肺がん,胃がん,乳がん,血液腫瘍など診療内容
リハビリテーション対象者は,新生児〜高齢者まで幅広く,多岐にわたっています。発症早期・術後早期からリハビリテーションを開始します。
理学療法士は身体機能の低下や障害が残存した方を対象とし,移動や歩行などの基本動作の獲得を目指しています。人工関節術後やがんの術後,脳卒中センター,ICUでの早期離床,また,心臓リハビリシステムを活用したモニター下での練習,血液腫瘍の移植前後の練習も行っています。
作業療法士は,主に脳血管障害や運動器疾患等の発症または術後早期や、神経筋疾患、がんの治療前~治療中の方等を対象に、日常生活動作練習や高次脳機能障害者の評価・練習、家事動作、職業復帰を目指した指導を行います。
言語聴覚療法士は,発症早期から,脳卒中や神経筋疾患,がん,肺炎の方の言語障害(失語症,構音障害など),高次脳機能障害,摂食嚥下機能障害に対し,評価・訓練を行っています。
診療実績(2021年度)
セラピストの育成
・新人教育として,オリエンテーションののち,教育担当者による指導を行っています。
・資格取得を進めています。一部助成金制度があります。
(各職能団体における認定療法士,3学会合同呼吸療法認定士,日本心臓リハビリテーション
学会認定心臓リハビリテーション指導士,日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 等)
・地域がん診療連携拠点病院として,組織で計画的にがん患者リハビリテーション研修に参加し,2022年4月現在27名の療法士が研修を修了しています。
・リハビリテーション科内で勉強会を開催しています。
学術活動への取組
学会研修会の発表・参加を推進しています。
2021年度学会発表(9演題)
第58回日本リハビリテーション医学会学術集会
「有酸素運動が有効であった重症筋無力症の1例」
第4回日本がん・リンパ浮腫理学療法研究会学術大会
「同種造血幹細胞移植1年後の筋量の変化に関連する因子の検討」
第26・27回合同学術大会 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
「リハビリテーションが奏効した降下性壊死性縦隔炎を併発した重症深頚部膿瘍による嚥下障害の
1例」
第56回京都病院学会
「新型コロナウイルス院内クラスター発生時のリハビリテーション部門の対応とその影響」
第5回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会
「新型コロナウイルス感染症後のギラン・バレー症候群に対して理学療法を行った症例」
「新型コロナウイルス感染症後のギラン・バレー症候群に対して作業療法を行った症例」
「造血器腫瘍患者における30秒間椅子立ち上がり試験と予後予測因子との関連」
第19回日本神経理学療法学会学術大会inいわて
「くも膜下出血後の脳血管攣縮期に離床を実施し独歩獲得に至った2症例」
第48回日本股関節学会学術集会
「脊椎固定がTHA術後のQOLに与える影響」
2021年度学会参加(42学会)
部門共通:
Stroke2022, 日本リハビリテーション医学会学術集会日本リハビリテーション医学会秋季学術集会,
他
理学療法部門:
World Physiotherapy congress 2021,日本理学療法学術研修大会, 日本循環器理学療法学会学術大会,
日本呼吸理学療法学会学術大会, 日本運動器理学療法学術大会, 日本がん・リンパ浮腫理学療法研究会学術大会 ,他
作業療法部門:
日本作業療法学会, 近畿作業療法学会, 日本高次脳機能障害学会学術総会, 他
言語聴覚部門:
日本言語聴覚学会, 日本言語聴覚学会全国学術大会, 嚥下医学会, 他
チーム医療,多職種連携の参画
・入院早期から,病棟カンファレンスや多職種病棟回診に参加しています。
・循環器内科と連携して,外来での集団心臓リハビリテーションを行っています。
・退院時等必要に応じてケースカンファレンスに参加しています。
・院内における各種委員会やチーム活動に参加しています。
その他の取組
・院内,院外地域へ技術と知識を提供しています。
(糖尿病教室・腎臓病教室・市民公開講座健康教室かがやき・区役所等への市立病院出前講座・
リハビリテーション関連教育機関への非常勤講師,実習生受け入れ指導, 院内勉強会講師, 等)
・地域連携室と協力し,後方連携強化のための訪問活動を行っています。