内分泌内科

基本診療方針

  1. 下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、性腺など内分泌疾患の多彩な分野に対し高度で最新の診断と治療を実践します。
  2. 体内の恒常性の維持そのものに関わる内分泌代謝学領域の特性を生かした、内科学の本来の姿である患者を全身的に捉えてその病態を総合的に評価できる、有能で人間性豊かな医師の育成を目指しています。
  3. 地域の中核施設として先進の医療を実践します。
  4. 人権尊重を基盤として情報公開とインフォームドコンセントを推進し、わかりやすい診療を心がけます。

医師紹介

部長 こまつ やさと
小松 弥郷
内分泌代謝学全般

日本内科学会認定医 日本内分泌学会専門医(指導医) 日本高血圧学会専門医(指導医)
日本医師会認定産業医 日本骨粗鬆症学会認定 日本甲状腺学会専門医

医員 おがた こうすけ
緒方 康祐
新・内科専門医

外来担当医表

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診療体制と概要

常勤医師3名(内分泌学会指導医1名、高血圧学会指導医1名)。

取り扱う主な疾患

内分泌疾患

得意分野

甲状腺疾患

バセドウ病、慢性甲状腺炎、甲状腺腫瘍などすべての疾患を対象としています。バセドウ病に対するI-131内用療法は年間約30例実施しています。また、年間約200例の甲状腺エコーガイド下穿刺吸引細胞診(FNA)を実施し、甲状腺癌の確定診断を行い手術適応例は耳鼻咽喉科と共同で診療を行っています。また、分化型甲状腺癌の甲状腺全摘後アブレーション目的のI-131内用療法実施施設を有しており年間約10例実施しています。

副甲状腺疾患

副甲状腺機能亢進症の腫瘍の局在診断に99mTc MIBIシンチグラフィーを早くから取り入れ診断率が向上しました。透析患者にみられる二次性副甲状腺機能亢進症患者の診断、外科的治療を腎臓内科、耳鼻咽喉科の協力を得て積極的に行っています。

副腎疾患

二次性高血圧症の重要な原因である原発性アルドステロン症、クッシング症候群や褐色細胞腫を対象としています。特に原発性アルドステロン症の病型診断に不可欠な検査である副腎静脈血サンプリング(AVS)を放射線と共同で年間10例実施しています。

骨粗鬆症

日本骨代謝学会の診断基準に必要なDXA法による骨密度測定(年間約800例)に基いた治療を行っています。

診療実績

入院ベッド6床。1日平均40名の専門外来、甲状腺エコー、エコーガイド下針細胞診、シンチグラフィによる診療を行っています。地域医療連携拠点病院としての充実を掲げ、紹介・逆紹介を増やし、専門診療の充実に力を入れています。

  2022年度
新入院患者数  81人
紹介患者数

206人

施設基準・学会認定

日本内分泌学会認定教育施設 日本甲状腺学会認定専門医施設 日本高血圧学会認定施設 日本内科学会認定医制度教育病院

甲状腺について

甲状腺はのどぼとけの下にあり、蝶が羽を広げたような形をしており、甲状腺ホルモンを産生している臓器です。甲状腺ホルモンは、主に体のエネルギー代謝を調節しています。何らかの原因で甲状腺ホルモンが多くなりすぎると、食べても体重が減ってきたり、汗をよくかくようになったり、脈が早くなったり、手足が震えたり、イライラしたりします。逆に甲状腺ホルモンが不足すると、寒がりになったり、無気力になったり、体がむくんできたりします。

甲状腺の病気について

主な病気としては、バセドウ病や橋本病(慢性甲状腺炎)や甲状腺腫瘤などがあります。甲状腺の病気は比較的頻度が多く、バセドウ病は数百人に1人(男女比1:4)、橋本病は成人女性の約10%、成人男性の約5%に見られます。また、人間ドックでの甲状腺エコー検査では約半数に腫瘤などの異常所見が見つかると言われています。

バセドウ病について

バセドウ病は免疫の異常によって、甲状腺を刺激する物質(TRAb)が血液中に作られ、その作用によって甲状腺ホルモンが多くなりすぎる病気です。甲状腺ホルモンの過剰症状に加えて、甲状腺が腫れてきたり、眼球が突出してきたりするのが特徴です。治療は、甲状腺機能を正常にするための飲み薬による治療が一般的ですが、場合によっては放射性ヨード治療や手術などを行います。いずれの治療も長所短所がありますので主治医とよく相談してください。

橋本病(慢性甲状腺炎)について

橋本病(慢性甲状腺炎)も免疫の異常によって甲状腺に慢性の炎症が起きる病気です。甲状腺が腫れてきたり、一部の人は甲状腺の働きが悪くなり甲状腺ホルモンが不足して症状が出てきたりすることがあります。甲状腺機能が正常であれば治療の必要はありませんが、甲状腺ホルモンが不足している場合は甲状腺ホルモン剤の服用をすることによって症状は改善します。橋本病の方がヨードを過剰に摂取すると甲状腺ホルモン不足や甲状腺の腫れの増大の原因になることがあるので、ヨードを多く含む食品(昆布、昆布だし汁、ひじきなど)を多量にとるのは避けてください。

甲状腺腫瘤について

甲状腺腫瘤の大部分が良性ですが、一部に悪性腫瘍のことがあります。診断のために、超音波検査や穿刺吸引細胞診などを行います。穿刺吸引細胞診は、腫瘤に細い注射針を刺し吸引して腫瘍細胞を採取し顕微鏡でみて診断を行います。その結果、悪性の疑いがある場合は手術を行います。

内分泌内科トピックス

連携だより vol.46 PDF添付 に掲載されました。

 

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