縦隔腫瘍

縦隔腫瘍に関して

 はじめに、縦隔とは、胸の中でも左右の肺に囲まれた中央部分を指します。その縦隔にできた腫瘍を縦隔腫瘍といいます。縦隔腫瘍には良性のものから悪性のものまで様々なものが含まれますが、その中でも胸腺腫・胸腺癌という胸骨の裏側の胸腺にできる腫瘍がおよそ3分の1を占め、最多となっております。

 症状は、無いことが多いのですが、周囲を圧迫するほど大きくなると、胸痛や動悸、呼吸困難、嚥下障害、上半身のむくみ等が生じることがあります。また、胸腺腫の一部には、重症筋無力症という力が入りにくくなる病気を伴う場合や、赤芽球癆という血液の病気を合併することもあります。良性腫瘍でも、奇形腫という色々な体の構成成分を伴う腫瘍の一部は、穿破して胸痛や上腹部痛、喀血をきたしたりする場合もあります。

 治療は、リンパ腫等は化学療法を主として行いますが、胸腺腫・胸腺癌や奇形腫等では手術を主として行います。

 

 

 

 

当院の特徴

 原則として、5cm未満で周囲臓器への明らかな浸潤が疑われない場合は胸腔鏡下での摘出術を行っております。最近ではロボット支援胸腔鏡手術を取り入れています。胸郭上部の狭い空間で行う手術手技はロボット支援手術のメリットが発揮される場面であると考えています。

 5cm以上で隣接臓器に浸潤が疑われる場合、化学療法や放射線治療といった術前の導入療法を検討し、安全性と根治性を担保するために、胸骨を縦割りにした開胸手術を行っております。

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京都市立病院

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