血管造影・IVR(受診される方向け)
全身用血管造影装置 GE INNOVA4100IQPRO 心血管造影装置 PHILIPS AlluraClarityFD10
太ももの付け根,あるいは腕の血管に局所麻酔下で針を刺して,そこからカテーテルと呼ばれる細い管を挿入して目的の血管へ進め,その管の先から造影剤を流し血管の撮影を行い診断します。
診断の結果により,つまった血管や細くなった血管があれば広げたり,外傷などで破れて出血した血管があればつめて止血したり,がんを養っている血管があれば抗がん剤を注入して血管をつめたりする,IVR(アイ・ヴイ・アール)という治療を行います。
頭部血管造影
頭部の血管造影像です。血管が造影剤により黒く写ります。
腹部血管造影
腹腔動脈という腹部の血管です。右図矢印の部分に肝臓がんの像が見えます。
心血管造影
冠動脈と呼ばれる心臓の血管です。これがつまると心筋梗塞になります。
IVRの一例
IVRの一例として,下肢動脈血管拡張術の画像を見てみましょう。
① 浅大腿動脈という太ももの血管が細くなっています。

② バルーン(風船)カテーテルで広げます。

③ 再び細くならないように,ステントという金網状の筒を置いて仕上げのバルーン拡張です。

当院での血管造影・IVRは,全例,放射線技術科が参加し,放射線管理を行うことによって,術中の被ばく軽減に努めています。