例2.乳癌の診断と治療

 

 

乳癌検診で腫瘤を触れ、そのマンモグラフィー(左図)から乳癌を疑われて乳腺外科を受診します。外来の乳腺エコー(右図)で悪性を疑い穿刺細胞診や針生検を行います。ここまでは乳腺外科医、放射線科医、検査技師が行います。

 

 

左図は細胞診標本で、右図は針生検組織標本です。病理医はこれらの標本から腫瘤が乳癌である事を確定します。さらに、乳癌の性格を調べるために多数の免疫組織化学染色を行います。

 

 

左からエストロゲン・レセプター、プロゲステロン・レセプター、HER2/neu、Ki-67の4種類の染色を行い、この腫瘍がホルモン感受性があり、成長速度がゆっくりであることが判ります。次に、手術前に癌のステージを決め、手術の範囲を決めるために、MRIやCT検査を行います。このような画像診断は放射線科医が行います。下図はMRIの画像で境界明瞭な腫瘍が見られます。

 

 

手術の前に乳腺外科医、放射線科医、病理医、化学療法医、検査技師などが集まって患者さんの乳癌の治療方針を決定します。そして乳腺外科医が手術を行い、病理に検体を提出します。手術の最中に、手術の範囲を正確に決める目的で、リンパ節への転移の有無、断端の癌細胞の有無を病理医は凍結迅速診断で判定します。

左図は摘出された乳癌の割面で、右図はその顕微鏡組織像です。病理医は乳腺全体から顕微鏡組織を作製し、最終的な組織診断、癌のステージングを行います。癌のステージングは癌のそれから(予後)を推定するのに必要です。病理診断の結果が出た段階で、再びチームが集まって診断の再評価と、以後の診療方針を検討します。

 

 

私たち病理医は患者さんとお会いすることは滅多にありませんが、診療の中で大切な役割の一つを担っていることが判っていただけましたでしょうか?

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京都市立病院

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