京都市立病院看護部

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その他のスペシャリストたち

感染制御実践看護師

金沢 律子

 昨年11月より感染制御実践看護師として病院職員、患者さんとその家族、病院環境の感染対策に取り組んでいます。
感染制御チーム(ICT)としては、看護部職員だけではなく医師やコメディカルなど他部門と連携・協働し、病院内の感染対策推進活動に努めています。
また、感染対策で最も重要な手指衛生の遵守率を向上するための研修や啓発活動を行っています。
写真は、毎週実施しているICT環境ラウンドの様子です。輸液調製台や感染性廃棄物、汚物室などをラウンドし清潔・不潔のエリアが適切に管理されているか定期的にモニタリングしています。 

 

日本糖尿病療養指導士

上山 晃太朗

 糖尿病は、血流障害や動脈硬化になりやすく、免疫力低下も起きやすいため、足に潰瘍形成など重篤な疾患が起こることがあります。放置してしまうと足潰瘍や壊疽を併発してしまい、最悪の場合、足の切断を余儀なくされることもあります。そのため、フットケア外来では、足のケア、皮膚や爪トラブルの予防とセルフケア支援を行っています。糖尿病について専門的な知識や技術を持った看護師が足のトラブルを予防し、快適な生活を送れるよう一人一人に寄り添ったケアを行っています。
 

    

〈フットケアの実際〉
 ・足のアセスメント:神経障害のチェック、足の血流確認など行います
 ・足のセルフケア支援:足の観察、清潔保持、爪の切り方、靴や靴下の選び方・履き方を患者さんの生活に合わせてアドバイスいたします
 ・足のケア:爪のケア(巻き爪・変形爪など)、角質・保湿ケア、タコやウオノメの処置などを行います。

 『糖尿病腎症』とは、糖尿病3大合併症の1つで、自覚症状がないまま腎機能の低下が進行し、だるい・疲れる・足がむくむなどの症状が現れます。これらの症状が現れた時には、かなり腎機能は低下しており、透析を受けないと生命維持ができない状態に近いと言えます。透析導入にならないために、早期からの血圧管理、脂質や血糖に重点をおいた栄養管理を行うことが重要となります。当外来では、医師、管理栄養士、看護師が連携し、腎症予防の説明や相談支援を行っています。

〈糖尿病透析予防外来の実際〉
 ・医師:糖尿病全般の管理、薬物調整
 ・管理栄養士:血糖コントロールと腎症悪化予防のための栄養指導
 ・看護師:腎症に重点をおいた療養指導、生活調整など