理事長あいさつ

 京都市立病院と京都市立京北病院を抱える京都市立病院機構の理事長として1年が経過しました。全国どの病院の経営も前途多難な時代が続く中、当機構の各病院とも課題を抱えており、令和7年度は、それらを十分に可視化し徹頭徹尾向き合い、さらなる改善を始めていく1年となりました。

 さて、機構の第4期中期計画の最終年度にあたる令和8年度は、「市民のいのちと健康を守る」という機構理念の下、京都・乙訓医療圏における新たな地域医療構想などを踏まえ、新興感染症・再興感染症の脅威への平時からの備えや、救急医療などの政策医療を核にしつつ、低侵襲手術などの先進技術を含む高度急性期・急性期医療分野に重点を置き、自治体病院として求められる医療機能を引き続き円滑に提供し、地域包括ケアの推進の中核となる基幹的医療機関の役割を果たしてまいります。

 また、DX(デジタルトランスフォーメーション)の効果的活用、タスクシェア・タスクシフトの推進などにより、生産性向上や業務効率化を更に進め、職員にとって働きやすい環境を整えることで、職員だけでなく患者さんの満足度にもつながる質の高い医療を提供するとともに、働き方改革ならびにハラスメント対策を推進していきます。

 その上で、依然として続く危機的な機構の経営状況を鑑み、病院運営を持続可能なものとするため、京都市の「京都市立病院の今後の在り方検討」で示された「改革の骨子」を踏まえつつ、令和8年度の診療報酬改定等にも適切に対応し、地域の医療機関等との機能分化・連携を推進し、病床稼働率の向上を柱とした収支改善の取組を更に進めていく所存です。

 最後に、京北病院については、京都市医療施設審議会からの、「京北病院の果たす機能の在り方について」の京都市長への答申を踏まえつつ、関係機関との連携に努め、地域のニーズを的確に把握し、地域包括ケアの拠点としての役割を果たすことにより、京北地域における医療・保健・福祉サービスのネットワークの強化を図っていきます。

 京都市立病院機構はその理念にあるとおり、地域と一体となり健康長寿のまちづくりに貢献してまいりますので、地域の皆さまにおかれましては、さらなるご支援のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。

令和8年4月
京都市立病院機構
理事長 清水恒広

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