肺がんドック はじめます。
27年度の日本人の死亡原因の第1位はがんで,129万人のうち38万人が何らかのがんで亡くなっています。がんで亡くなる方のうち,最も多いのが,「肺がん」で,年に7万4千人の方が亡くなっています。「肺がん」は,ある程度進行してからでないと症状が出ないため,気づいてからでは手遅れとなることも少なくありません。がんは,早期発見,早期治療により死亡率を下げることができます。
毎年健康診断を受けられている方も,是非受診してみませんか?
1 肺がんドックはこんな方にお勧め
- たばこを20年以上喫煙している
- 男性40歳以上、女性45歳以上の方
- 家系にがん歴のある方
- 呼吸器等に自覚症状をお持ちの方(せき・たん・胸痛など)
- 同居者にスモーカー(同じ空間でタバコを吸っている)がいる
- 結核と言われたことがある
- 粉塵曝露歴がある(石綿(アスベスト)など)
2 検査内容
大きく3種類の検査を行うことで,検査の精度を上げています。
低線量胸部単純CT
一般的な検診で撮影される胸部X線画像では、臓器に隠れた病変部を見逃す場合があります。CT検査では体の輪切り(断面)の画像を撮ることにより、周りの臓器に影響されず、詳細に肺の状態を知ることができます。当院では64列CTを使用することで、数秒程度の息止めで高精細な画像が得られ、さらに被ばく量を通常の胸部CTの6分の1程度まで抑えた検査を行うことが出来ます。
写真左は、胸部X線検査
写真右は、胸部CT検査
喀痰細胞診検査
痰に混じった細胞を顕微鏡で調べ、がん細胞がないかどうかを調べる検査です。
腫瘍マーカー(CEA,CYFRA,ProGRP)
腫瘍マーカーとは,がんの存在によって血液中に増加する物質を測るものです。
肺がんを組織型で分類すると、腺がん・扁平上皮がん・大細胞がん・小細胞がんと大きく4つに分類されます。下記の3種類の腫瘍マーカーを調べることで,肺で起こる異常を広く分析し,精度を高めています。
CEA:特に腺がんを調べるマーカーで,喫煙や炎症性疾患、肝硬変、糖尿病でも高い値となります。
CYFRA:特に扁平上皮がんを調べるマーカーです。腺がん,大細胞がんなどの非小細胞がんでも高い値となります。
ProGRP:小細胞がんを調べるマーカーです。
3 料金
24,120円(税込)
4 開始時期
平成28年11月1日から