京都市立病院看護部

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専門・認定看護師

 

 

高度化・専門分化が進む医療現場において

 看護ケアの広がりへの対応と看護の質向上を目的に、専門・認定看護師を配置しています。 毎年1~2名を、病院負担によって、専門・認定看護師教育課程に派遣しています。 令和2年4月現在、18名の専門・認定看護師が活躍しています。専門・認定看護師は、各領域における看護実践はもとより、スタッフのスキルアップのための教育を行っています。

母性看護 1名 皮膚・排泄ケア 1名
がん化学療法看護 2名 救急看護 1名
がん放射線療法看護 1名 新生児集中ケア 1名
緩和ケア 1名 脳卒中リハビリテーション看護 1名
乳がん看護 1名 糖尿病看護 1名
感染管理 2名 透析看護 1名
摂食・嚥下障害看護 1名 認知症看護 3名

母性看護専門看護師

前田 一枝

 当院は、京都府下の産科2次救急施設として、母体搬送を含め他の病院や医院より紹介された合併症管理をもつ妊産婦の方の周産期管理を担っています。どの妊産婦さんも安心してまた、心身共に健やかに過ごし、新しい家族を迎えることができるように支援しています。
 母性看護専門看護師として、様々な医療スタッフを支援し、他の病院・医院、保健センターや児童相談所などと顔の見える関係性を作り、妊産婦さんと赤ちゃんやその家族一人一人に必要なケアが行き届くように、活動しています。
 またDVや虐待に対応する虐待対策チームと臨床倫理に取り組む倫理コンサルテーションチームの一員として、院内外で活動しています。

がん化学療法看護認定看護師

乾 和江

  がん化学療法看護認定看護師は、患者さん・ご家族が安心して化学療法を受けることができるように支援します。入院で治療を受ける患者さんへのケアとして、副作用症状の早期発見と対処、その後の継続的な観察・ケアをはじめ、患者さんが副作用症状の対処方法を身につけ、予定する治療が確実に実施できるよう支えます。また、なるべく早く普段通りの生活にもどれるように、患者さん・ご家族の相談に応じています。

 抗がん剤は新しい薬剤が多く開発されており、患者さんに応じたケアをするためには、治療や薬剤に関する知識が必須となります。薬剤を理解して安全に取り扱うこと、副作用症状を予測して対処すること、どのような注意が必要かについて、患者さんの状況に合わせた説明をすることが求められます。がん化学療法看護の知識やスキルを活かし、院内の看護師の相談を受け、院内教育にも関わって活動をしています。

本田 薫

 当院では基本的に、初めての化学療法は入院で行うことになっていますが、患者さんが安全・確実に化学療法を受けることができるよう、抗がん剤の特徴を把握し点滴管理を行っています。抗がん剤による副作用症状を緩和し、患者さんができるだけ普段どおりの状態で治療が受けられること、化学療法を受ける患者さんやご家族の気持ちを尊重し、治療前、治療中、治療後をとおして、患者さんらしい生活が送れるようにと心がけています。治療の不安や苦痛が軽減するよう、化学療法を受ける患者さんや、ご家族からの相談を受けています。副作用症状への対応、治療を続ける上での自宅での過ごし方についてなど、患者さんひとりひとりに合った方法を一緒に考えていきます。
 院内のスタッフに対しては、抗がん剤の取り扱いや投与管理、副作用対策など分かりやすいようなツールを作成し、化学療法看護に自信が持てるようお手伝いをしています。また、他の認定看護師とも連携し、定期的な研修を企画・開催しています。他施設の認定看護師とも連携をとりながら、がん化学療法看護の質の向上を目指しています。

がん放射線療法看護認定看護師

杦岡 かおる

 放射線療法を受ける患者さんとそのご家族が安心して、予定した治療を最後まで受けることができるように必要な情報を提供し、支援しています。患者さん自身が、治療に伴う有害事象のケアに主体的に取り組むことで有害事象の悪化を予防し、治療を完遂することができます。多職種と連携し患者さんをサポートする役割を担っています。
また、がん患者さんの就労支援として照射時間枠を延長し、治療を行っています。就労と治療の両立支援にも力を入れています。

緩和ケア認定看護師

吉田 克江

 緩和ケアは終末期になってからだけ受けるケアではなく、がんと診断を受けた時から受けるケアです。また最近では、がんだけでなく、心不全や神経難病など良性の疾患に対する緩和ケアも普及しつつあります。患者さんだけでなくご家族もケアの対象です。患者さんのその人らしさを大切に症状緩和だけでなく、どこでどのように治療を受け、過ごすのか相談し、患者さん・ご家族を多職種とともに支えられるよう日々活動しています。

今年度は院内外の看護師のエンド・オブ・ライフケアの質の向上を目指して当院で開催したELNEC-Jの講師も初めて担当しました。

乳がん看護認定看護師

荻野 葉子

 がん罹患率で女性1位は乳がんです。11人に1人が乳がんになるといわれています。
乳がん患者さんとご家族を、告知や治療選択時などから 精神的に支え、患者さんが納得いく選択ができるように支援していきます。治療の合併症や副作用、症状に対してセルフケアが行えるようにサポートしています。乳がん手術後に起こることがあるリンパ浮腫の予防やリンパ浮腫を発症してからのケアにも力をいれています。
毎週水曜日に、コメディカル外来で乳がん看護外来を行っております。
院内研修では、がん看護グループの仲間とともにがん看護研修も行っています
当院の乳がん患者会“ビスケットの会”にも一緒に参加しています。

感染管理認定看護師

村上 あおい

 2019年度は、2回目の認定更新審査を終えました。審査準備をするなかで、改めて感染管理活動は病院だけで完結できないと感じた5年間でした。地域包括ケアシステムの推進、超高齢化が目の前に迫っている中でいかに感染症予防を地域住民や医療介護施設と連携できるかが今後の課題です。そして、HIV感染症など、疾患に関する理解が得られにくい感染症を持ちながらも住み慣れた地域で生活するための支援ができればと思います。HIV感染症に関する出前講座を医師と共に積極的に行い、今後も継続して啓発活動に取り組んでまいります。また、今年度は京都府看護協会の災害支援ナース、日本環境感染学会のDICT(災害時感染制御チーム)リザーブメンバーとして登録しました。災害時の感染管理を学ぶことで、病院が被災した時や、避難所における感染管理活動を支援する時に備えて準備をしています。

 

 

 

 

水野 幸子 

当院は第二種指定医療機関となっており、感染症法における2類感染症患者さんの受け入れを行っています。患者さんが安心して入院生活が過ごせるよう、病院職員にとって安全に受け入れができるよう、感染制御チーム(ICT)のメンバー、感染対策リンクナースさんたちと共に取り組みを行っています。

 

摂食・嚥下障害看護認定看護師

長谷川 優子

 「食べる楽しみを支える」「安全に食べるを支える」を目指しています。入院中および退院後の生活につなげられるように、受け持ちナース・NSTリンクナース、多職種と連携しています。地域の医療関係者や在宅介護者に向けた取り組みも少しずつですが進めています。

 

 

 

皮膚・排泄ケア認定看護師

白岩 喜美代

皮膚・排泄ケア分野の専門は、創傷ケア・ストーマ(人工肛門)ケア・失禁ケアで、病院内を横断的に活動しています。

◆6月20日(土)新規採用看護師対象の褥瘡管理研修を開催しました

京都市立病院では、基礎必須研修として褥瘡管理研修を毎年開催しています。
今年度は三密を避けるよう工夫しながら、スキンケアや褥瘡対策の基礎知識、おむつ装着時のポイントの講義、症例写真を用いた褥瘡評価(DESIGN-R)演習などを行いました。新卒新人看護師全員に1回ずつ質問できるように研修をすすめていきましたが、日々の実践を振り返りながらきちんと解答できていて、今後の活躍が楽しみになりました。

救急看護認定看護師

寺崎 昌美

救急看護は、幅広い分野で多種多様な患者さんに対して緊急度・重症度の判断が求められます。院内では急変事例の対応・検証・教育や、救急外来でのトリアージナース育成の支援などを行っています。院外では地域住民などへの緊急・救命処置の指導などを行い、他職種や地域との連携を行っています。

災害関係は災害発生時に院内外で活動できるよう、日本DMAT隊員、災害支援ナースに登録して訓練を受け、現地での災害支援活動を行っています。また、院内研修の企画・運営、災害訓練の支援を行っています。

新生児集中ケア認定看護師

市田 育子

 地域母子医療センターとしてハイリスク妊産婦・新生児を受け入れています。急性期にあるハイリスク新生児の治療・発達促進に向けてケアしています。また、当院NICUは半個室化となっており『家族の始まりを支える看護』を目標に、カンガルーケアなどの愛着形成支援や母乳育児支援に力を入れています。NICU看護は入職してからの学習が多く、PNSでのサポートに加えて、2020年度より新生児看護研修を開始し安心して働ける環境調整もしています。NCPR・Sコースも定期的に開催しシミュレーション教育にも取り組んでいます。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

的野 早苗

 3D病棟の脳卒中センターで勤務しています。 脳卒中は脳の血管が閉塞や出血を起こし、突然、意識障害や麻痺、呂律が回らなくなったりする疾患で、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血が代表的な疾患です。脳卒中は日本での死因の第4位、寝たきり要因の原因疾患の第1位で早期の治療と早期リハビリが重要です。
 当院には脳卒中センターがあり、急性期の脳卒中患者さんを受け入れています。脳卒中急性期の患者さんの重篤化回避のための観察とケアを行い、患者さんに応じた早期リハビリテーションが行えるように援助しています。また、多職種でカンファレンスを行い、患者と家族の目標を共有し患者の生活再構築のための援助を行っています。脳卒中は再発しやすい疾患であり退院後も注意が必要なため生活指導なども行っています。
 患者さんがこれからもその人らしく生活できるよう患者と家族を支え、自宅への退院や回復期リハビリテーション病院へのスムーズな転院ができるよう援助したいと考えています。 スタッフとは部署カンファレンスの中で脳卒中患者の事例検討や勉強会をしています。これからも脳卒中看護の楽しさを共有し、患者の回復を患者・家族ともに喜んでいきたいです。

糖尿病看護

山内 光子

 2019年1月31日(木)訪問看護ステーションアドナースの皆さんとフットケアの勉強会を行いました。当院を通院している患者さまが、生活の場でも安心して足のケアを受けられる環境づくりを行っていきたいと考えております。勉強会では、アドナースの皆さんと症例検討をしたり、爪切りやシャボンラッピングの方法を実演したりしました。            

透析看護認定看護師

島田 紀子

「腎臓の障害」もしくは「腎機能の低下」が3か月以上続く状態を慢性腎臓病と言います。
慢性腎臓病の発症には糖尿病などの生活習慣による動脈硬化が関与しており心血管疾患の原因にもなりうる怖い病気です。透析看護認定看護師として慢性腎臓病の患者さんが安心して治療をうけながら生活が送れるように以下の活動をしていきます。

  1. 腎不全早期の方を対象に病気の進行を遅らせ、透析導入を予防するために定期的に腎臓病教室を開催しています。
  2. 腎不全の病状が進んだ方を対象に、自分に合った治療法を選ぶために療法選択外来を実施しています。
  3. 透析導入に至った方には安全で効率のよい透析治療が受けられる様に支援します。

認知症看護認定看護師

坂口 かおり

超高齢化社会である現在、当院にも急性期医療を必要とする認知症の方が多く入院されます。認知症は脳の病気で脳の機能が低下することにより、過去のことを思い出せなかったり、最近の出来事を覚えられなかったりします。このほか、時間や場所、人間関係などを把握する能力(見当識)も低下するため、入院という環境の変化に適応するのが大変な方も多いです。
 認知症看護認定看護師として、上手に伝えることのできない認知症の方の抱える不安やストレスに対応し、患者の尊厳に配慮した看護ができるよう、日々奮闘しています。
 当院には、多職種で構成された認知症ケアチームがあり、認知機能の低下した方が必要な治療を安心して受けられるよう、患者様の精神症状が落ち着いて過ごせる為の活動を行っています。

★ 地域との連携
当院の受診をきっかけに認知機能低下が明らかになった方が、今の生活を継続または、よりよくできるように地域と連携して介入をしていきます。

また、市民の方への健康教室等行っていますので、ご依頼ください。

★2020年4月号のエキスパートナースに当院の身体抑制ゼロへの取組みが紹介されました!

北川 陽子

 認知症サポートチームの一員としてカンファレンスや院内ラウンドを行っています。チームには看護師だけでなく医師、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、栄養士がおり、認知機能が低下していても安心して急性期治療が受けられるよう活動しています。
 私自身は脳神経外科、神経内科の病棟で勤務し、脳血管疾患によって認知機能が低下してしまっても、その時々のニーズをキャッチし患者さんが安心・安全にリハビリや検査、治療ができるよう日々スタッフとともにケアの検討・実践を行っています。
 認知症であっても安心して入院して頂けるよう、目の前の患者さんに寄り添い、日々活動していきたいと思います。

阪野 真弓子