京都市立病院看護部

メニュー
閉じる

専門・認定看護師

 

 

高度化・専門分化が進む医療現場において

 看護ケアの広がりへの対応と看護の質向上を目的に、専門・認定看護師を配置しています。 毎年1~2名を、病院負担によって、専門・認定看護師教育課程に派遣しています。 令和元年8月現在、18名の専門・認定看護師が活躍しています。専門・認定看護師は、各領域における看護実践はもとより、スタッフのスキルアップのための教育を行っています。

がん看護 1名 摂食・嚥下障害看護   1名
母性看護 1名 感染管理  NEW!! 2名
がん化学療法看護 2名 救急看護   1名
がん放射線療法看護   1名 新生児集中ケア   1名
緩和ケア 1名 脳卒中リハビリテーション看護 1名
乳がん看護 NEW!! 1名 糖尿病看護   1名
がん性疼痛看護    1名 透析看護 2名
認知症看護認定看護師 NEW!! 2名 皮膚・排泄ケア NEW!! 1名

がん看護専門看護師

松村 優子

 
 私は,「がん患者さんのそのひとらしさを支えたい」と思い,がん看護専門看護師を目指しました。現在は,医師の外来と並行してがん看護外来を行い,“がんと診断された時から緩和ケア”では患者さんの身体的・精神的な苦痛を理解し、QOL(生活の質)の視点に立って支援しています。

 近年,がんとともに生きていくことについて深く考える患者さんが増えつつあります。一方で,がんの病状や治療の理解不足,最期まで積極的治療を希望したい,緩和ケアの誤解,介護保険や在宅医療資源の活用を躊躇する患者さんやご家族は少なくありません。私は,患者さんとご家族の「生活を支える」ことを大切にしながら直接ケアを行うだけでなく,チーム医療が効果的に実践できるために看護師だけでなく多職種とも協働しています。                

 

母性看護専門看護師

前田 一枝

 京都市の地域周産期母子センターの役割を持つ当院には、母体搬送を含め他の病院や医院より紹介され、産科的な管理と共に、合併症の管理をしながら妊娠出産子育てに臨まれる妊産婦の方が多いです。母性看護専門看護師として、様々な医療スタッフや地域行政機関と顔の見える関係性を作り、一人一人に必要なケアが行き届くように調整することに力を入れています。
 合併症をもつ妊産婦の方々には、診療科を超えた医療チームを作り、妊娠中から継続してケアしています。NICUとも密に連携し、生まれてくる赤ちゃんへの不安や心配に一緒に向き合っています。
また社会生活上で、養育することに特別な支援を必要とする妊産婦と家族の方々には、健やかな家庭生活を送り、安心して新しい家族を迎える準備ができるように、速やかに地域行政機関と連携しています。
 身体、精神、社会的に複雑な背景を持つ妊産婦の方々、一人一人にあったケアをスタッフ全員が提供できるように、助産ケアの質の向上に努め、周産期に関連する院内看護研究などを支援しています。
 周産期看護スタッフと力を合わせ、すべての妊産婦の方々に安全で安心したマタニティライフを過ごせるようにサポートしていきます。

がん化学療法看護認定看護師

乾 和江

 がん化学療法看護認定看護師は、患者さん・ご家族が安心して化学療法を受けることができるように支援します。入院で治療を受ける患者さんへのケアとして、副作用症状の早期発見と対処、その後の継続的な観察・ケアをはじめ、患者さんが副作用症状の対処方法を身につけ、予定する治療が確実に実施できるよう支えます。また、なるべく早く普段通りの生活にもどれるように、患者さん・ご家族の相談に応じています。

 抗がん剤は新しい薬剤が多く開発されており、患者さんに応じたケアをするためには、治療や薬剤に関する知識が必須となります。薬剤を理解して安全に取り扱うこと、副作用症状を予測して対処すること、どのような注意が必要かについて、患者さんの状況に合わせた説明をすることが求められます。がん化学療法看護の知識やスキルを活かし、院内の看護師の相談を受け、院内教育にも関わって活動をしています。

本田 薫

 当院では基本的に、初めての化学療法は入院で行うことになっていますが、患者さんが安全・確実に化学療法を受けることができるよう、抗がん剤の特徴を把握し点滴管理を行っています。抗がん剤による副作用症状を緩和し、患者さんができるだけ普段どおりの状態で治療が受けられること、化学療法を受ける患者さんやご家族の気持ちを尊重し、治療前、治療中、治療後をとおして、患者さんらしい生活が送れるようにと心がけています。治療の不安や苦痛が軽減するよう、化学療法を受ける患者さんや、ご家族からの相談を受けています。副作用症状への対応、治療を続ける上での自宅での過ごし方についてなど、患者さんひとりひとりに合った方法を一緒に考えていきます。
 院内のスタッフに対しては、抗がん剤の取り扱いや投与管理、副作用対策など分かりやすいようなツールを作成し、化学療法看護に自信が持てるようお手伝いをしています。また、他の認定看護師とも連携し、定期的な研修を企画・開催しています。他施設の認定看護師とも連携をとりながら、がん化学療法看護の質の向上を目指しています。

がん放射線療法看護認定看護師

杦岡 かおる

 放射線療法を受ける患者さんとそのご家族が安心して、予定した治療を最後まで受けることができるように必要な情報を提供し、支援しています。患者さん自身が、治療に伴う有害事象のケアに主体的に取り組むことで有害事象の悪化を予防し、治療を完遂することができます。多職種と連携し患者さんをサポートする役割を担っています。

緩和ケア認定看護師

吉田 克江

 緩和ケアは終末期になってからだけ受けるケアではなく、がんと診断を受けた時から受けるケアです。また最近では、がんだけでなく、心不全や神経難病など良性の疾患に対する緩和ケアも普及しつつあります。患者さんだけでなくご家族もケアの対象です。患者さんのその人らしさを大切に症状緩和だけでなく、どこでどのように治療を受け、過ごすのか相談し、患者さん・ご家族を多職種とともに支えられるよう日々活動しています。

今年度は院内外の看護師のエンド・オブ・ライフケアの質の向上を目指して当院で開催したELNEC-Jの講師も初めて担当しました。

乳がん認定看護師

荻野 葉子

がん罹患率で女性1位は乳がんです。11人に1人が乳がんになるといわれています。
乳がん患者さんとご家族を、告知や治療選択時などから 精神的に支え、患者さんが納得いく選択ができるように支援していきます。治療の合併症や副作用、症状に対してセルフケアが行えるようにサポートしています。リンパ浮腫の予防やリンパ浮腫を発症してからのケアにも力をいれています。
毎週水曜日に、コメディカル外来で乳がん看護外来を行っております。
院内研修では、がん看護グループの仲間とともにがん看護研修も行っています
当院の乳がん患者会“ビスケットの会”にも一緒に参加しています。

がん性疼痛看護認定看護師

下茂 葉子

 

痛みは身体を守るために必要な感覚ですが、長く続くと苦痛な症状になります。
何を大切に過ごされているか、そのために痛みはどの程度の緩和を希望されるのか、患者さん本人とご家族とともに相談しながらケアの方向性を決めていくお手伝いをします。
 辛い症状に悩まされる毎日のほんの数分でも、患者さんとご家族が穏やかに過ごす時間がもてるように支援していきたいと考えています。
 様々な体験や思いを抱えながら療養されている患者さんとご家族が、どのように生きていきたいか、そのために出来ることは何かを緩和ケアチームの一員として多職種スタッフと協働しながら活動しています。

福岡で開催されたがん看護学会に参加してきました。他病院でのがん看護活動を学ぶことができ、刺激を受けて帰ってきたところです。明日からのラウンドも頑張ります!

感染管理認定看護師

村上 あおい

 当院は、リンクナースを中心に手指衛生の遵守向上のために様々な取り組みをしています。入院患者さんの特性を理解し、看護ケアの中に効果的な手指衛生を実践するため、自発的に手指消毒薬をボトルごと携帯するようになりました。リンクナースが携帯することを部署内で広めてくれたことで手指消毒薬の使用量が増え、今も継続しています!!

 

 

水野 幸子 

ICT活動の一環として、チームメンバーと共に、毎週、院内の環境ラウンドを実施しています。改善が必要な点は、なぜこの対策が必要かという根拠を理解してもらうことを大切にし、良かった点はしっかりと部署にフィードバックできるように努めています。様々なアイデアを提案してくれるリンクナースさんたちと一緒に、患者さんの療養環境改善に向けて取り組んでいます。

 

摂食・嚥下障害看護認定看護師

長谷川 優子

 「食べる楽しみを支える」「安全に食べるを支える」を目指しています。入院中および退院後の生活につなげられるように、受け持ちナース・NSTリンクナース、多職種と連携しています。地域の医療関係者や在宅介護者に向けた取り組みも少しずつですが進めています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

白岩 喜美代

皮膚・排泄ケア分野の専門は、創傷ケア・ストーマ(人工肛門)ケア・失禁ケアで、病院内を横断的に活動しています。

救急看護認定看護師

寺崎 昌美

救急看護は、幅広い分野で多種多様な患者さんに対して緊急度・重症度の判断が求められます。その中で、急性期だけでなく終末期の患者さんや家族の意向を含めた視点を持ち、他職種や地域との連携を行いながら治療や看護の提供を行うことが必要になります。

救急看護認定看護師の活動として、院内では急変事例の対応・検証とその後のスタッフへの教育、救急外来でのトリアージナースの質向上に向けたトリアージナース育成の支援などを行っています。院外では、地域住民や保育所の保護者などへの緊急・救命処置の指導などを行っています。
災害関係は、災害発生時に院内外で活動できるよう、日本DMAT隊員、災害支援ナースに登録して訓練を受け、現地での災害支援活動を行っています。また、院内研修の企画・運営、災害訓練の支援を行っています。

 新生児集中ケア認定看護師

市田 育子

 地域母子医療センターとしてハイリスク妊産婦・新生児を受け入れています。急性期にあるハイリスク新生児の治療・発達促進に向けてケアしています。また、当院NICUは半個室化となっており『家族の始まりを支える看護』を目標に、カンガルーケアなどの愛着形成支援や母乳育児支援に力を入れています。 NICU看護は入職してからの学習が多く、PNSや教育スケジュールに基づいて新人スタッフのサポートを行っています。一緒にがんばっていきましょう。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

的野 早苗

 3D病棟の脳卒中センターで勤務しています。 脳卒中は脳の血管が閉塞や出血を起こし、突然、意識障害や麻痺、呂律が回らなくなったりする疾患で、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血が代表的な疾患です。脳卒中は日本での死因の第4位、寝たきり要因の原因疾患の第1位で早期の治療と早期リハビリが重要です。
 当院には脳卒中センターがあり、急性期の脳卒中患者さんを受け入れています。脳卒中急性期の患者さんの重篤化回避のための観察とケアを行い、患者さんに応じた早期リハビリテーションが行えるように援助しています。また、多職種でカンファレンスを行い、患者と家族の目標を共有し患者の生活再構築のための援助を行っています。脳卒中は再発しやすい疾患であり退院後も注意が必要なため生活指導なども行っています。
 患者さんがこれからもその人らしく生活できるよう患者と家族を支え、自宅への退院や回復期リハビリテーション病院へのスムーズな転院ができるよう援助したいと考えています。 スタッフとは部署カンファレンスの中で脳卒中患者の事例検討や勉強会をしています。これからも脳卒中看護の楽しさを共有し、患者の回復を患者・家族ともに喜んでいきたいです。

糖尿病看護

山内 光子

 2019年1月31日(木)訪問看護ステーションアドナースの皆さんとフットケアの勉強会を行いました。当院を通院している患者さまが、生活の場でも安心して足のケアを受けられる環境づくりを行っていきたいと考えております。勉強会では、アドナースの皆さんと症例検討をしたり、爪切りやシャボンラッピングの方法を実演したりしました。

 

 

            

透析看護認定看護師

山田 敦美

 透析は、腎不全の方が一生続けていく治療で、一週間に3回4時間の通院や食事・飲水の工夫など、これまでと違った生活を立て直すことになります。透析療養では、いろいろな自己管理を実践していきますが、達成感とそれが出来なかった時の自己嫌悪感など、精神的な負担もあります。それらを引き受け、継続していけるよう、2つのことを念頭に支援したいと考えています。
 一つは、透析は50リットルもの血液を体外に出して工学的機械を用いて行うので、安全な治療を提供することです。そのため医師・工学技士と連携をとり、感染・失血の事故予防に取り組みます。もう一つは、患者さんが食事や飲水の工夫など食の楽しみを持ちつつ適切な行動が習得できるように支援することです。自己管理は、永く続きます、出来ないときがあって当たり前、永く付き合っていきたいと思います。

認知症看護認定看護師

坂口かおり

超高齢化社会である現在、当院にも急性期医療を必要とする認知症の方が多く入院されます。認知症は脳の病気で脳の機能が低下することにより、過去のことを思い出せなかったり、最近の出来事を覚えられなかったりします。このほか、時間や場所、人間関係などを把握する能力(見当識)も低下するため、入院という環境の変化に適応するのが大変な方も多いです。
 認知症看護認定看護師として、上手に伝えることのできない認知症の方の抱える不安やストレスに対応し、患者の尊厳に配慮した看護ができるよう、以下の取り組みを行っています。
① 1回/月の認知症看護リンクナース会の開催
  各病棟のリンクナースと、より良い患者へのケアを、事例を通し考え、リンクナースから病棟スタッフに伝達講習を依頼。
② 1回/週 認知症ワーキンググループでの病棟ラウンド
多職種で構成されたチームによりスタッフの認知症の方への対応の相談、アドバイスを行っています。
③ 地域との連携
当院の受診をきっかけに認知機能低下が明らかになった方が、今の生活を継続または、よりよくできるように地域と連携して介入をしていきます。
また、市民の方への健康教室等行っています。

認知症の方とスタッフの間に笑顔の時間が少しでも多く持てるよう、取り組んでいます。