京都市立病院看護部

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専門・認定看護師

 高度化・専門分化が進む医療現場において

 看護ケアの広がりへの対応と看護の質向上を目的に、専門・認定看護師を配置しています。 毎年1~2名を、病院負担によって、専門・認定看護師教育課程に派遣しています。 平成29年7月現在、18名の専門・認定看護師が活躍しています。専門・認定看護師は、各領域における看護実践はもとより、スタッフのスキルアップのための教育を行っています。

がん看護 1名 摂食・嚥下障害看護 1名
急性・重症患者看護 1名 皮膚・排泄ケア 1名
母性看護 1名 感染管理 2名
がん化学療法看護 2名 救急看護 1名
がん放射線療法看護 1名 新生児集中ケア 1名
緩和ケア 1名 脳卒中リハビリテーション看護 1名
乳がん看護 1名 糖尿病看護 1名
がん性疼痛看護 1名 透析看護 1名

がん看護専門看護師

松村 優子

01松村優子(がん看護専門看護師) 
 私は,「がん患者さんのそのひとらしさを支えたい」と思い,がん看護専門看護師を目指しました。現在は,医師の外来と並行してがん看護外来を行い,“がんと診断された時から緩和ケア”では患者さんの身体的・精神的な苦痛を理解し、QOL(生活の質)の視点に立って支援しています。

 近年,がんとともに生きていくことについて深く考える患者さんが増えつつあります。一方で,がんの病状や治療の理解不足,最期まで積極的治療を希望したい,緩和ケアの誤解,介護保険や在宅医療資源の活用を躊躇する患者さんやご家族は少なくありません。私は,患者さんとご家族の「生活を支える」ことを大切にしながら直接ケアを行うだけでなく,チーム医療が効果的に実践できるために看護師だけでなく多職種とも協働しています。

 

急性・重症患者看護専門看護師

早川 知美

早川

 ICUでは24時間、院内・外から、急な発症で危機的状況に陥った患者さん及び、侵襲の大きな術直後の患者さんが入室されます。そのような緊急性や重症度の高い患者さんに対し、急性・重症患者看護専門看護師として私は、集中的な看護を提供し、患者さんご本人だけでなく、そのご家族も含めた医療・看護が提供できるようにサポートしています。
 具体的には、ICU・CCUには、あらゆる治療・療養の場、あらゆる病気・病態にある患者さんが入室されるため、集中的な観察と看護ケアの提供、CAM-ICU及びCPOTスケールを用いて、苦痛緩和のための鎮痛・鎮静の評価、せん妄予防を行っています。また、医師、薬剤師、理学療法士、臨床工学技士で連携し、全症例に対してモーニングカンファレンスを実施しています。その中で、回復維持支援のための早期離床、QOLの維持・向上、転倒転落予防などについて計画を立案し、よりよい医療や看護が提供できるように実践しております。
 ICU・CCUの看護師に対しては、患者さんの身体的ケアはもちろんですが、精神的ケアや倫理的な問題についても、看護カンファレンスを通して、解決できるようにサポートしています。そして、クリティカルな状況とのバランスを考えながら、「その人らしさを大切にする看護ケア」について考え、提供できるようにアプローチしています。また、他領域の専門・認定看護師と協働し、患者さんやそのご家族に対して、多角的観点から看護ケアが提供できるようにアプローチしています。
そして、院内においては、RSTメンバーとして、人工呼吸器が装着された患者さんに対する看護ケアについて、急性期看護におけるフィジカルアセスメント研修に携わることで、ICUにとどまらず、病棟においても質の高い看護ケアが継続できるように連携を図り、直接・間接看護実践を提供しています。                    

母性看護専門看護師

前田 一枝

前田2 京都市の地域周産期母子センターの役割を持つ当院には、母体搬送を含め他の病院や医院より紹介され、産科的な管理と共に、合併症の管理をしながら妊娠出産子育てに臨まれる妊産婦の方が多いです。母性看護専門看護師として、様々な医療スタッフや地域行政機関と顔の見える関係性を作り、一人一人に必要なケアが行き届くように調整することに力を入れています。
 合併症をもつ妊産婦の方々には、診療科を超えた医療チームを作り、妊娠中から継続してケアしています。NICUとも密に連携し、生まれてくる赤ちゃんへの不安や心配に一緒に向き合っています。
また社会生活上で、養育することに特別な支援を必要とする妊産婦と家族の方々には、健やかな家庭生活を送り、安心して新しい家族を迎える準備ができるように、速やかに地域行政機関と連携しています。
 身体、精神、社会的に複雑な背景を持つ妊産婦の方々、一人一人にあったケアをスタッフ全員が提供できるように、助産ケアの質の向上に努め、周産期に関連する院内看護研究などを支援しています。
 周産期看護スタッフと力を合わせ、すべての妊産婦の方々に安全で安心したマタニティライフを過ごせるようにサポートしていきます。

がん化学療法看護認定看護師

乾 和江

乾さん  がん化学療法は、手術、放射線治療とならんで、がん治療の3本柱といわれています。最近では、外来で化学療法をする患者さんも増えてきています。入院での治療と違って、自宅で普段の生活をしながら治療を受けられるというメリットがある反面、自宅では患者さん自身がご自分の症状を観察し、症状に対処することが必要となってきます。
 がん化学療法看護認定看護師は、患者さんが安心して、安全・確実に治療を受けることができるよう支援しています。具体的には、患者さんができるだけ普段どおりの生活を続け、安心して治療を受けることができるよう、療養や副作用症状への対応についてなど、さまざまなご相談を受けています。化学療法による副作用を和らげる方法を一緒に考えていきます。また、抗がん剤は薬によって、特徴的な副作用症状があるので、点滴中も注意して対応することが必要です。外来化学療法センターでの点滴が安全に行われるよう、医師や薬剤師とも連携しながら治療にあたっています。 専門的な知識を生かし、院内のスタッフ教育に関わり、看護師のスキルアップの支援を行っているほか、他施設の認定看護師とも共動し、京都府下の看護師に向けて定期的に研修を行っています。

本田 薫

IMG_160407116 当院では基本的に、初めての化学療法は入院で行うことになっていますが、患者さんが安全・確実に化学療法を受けることができるよう、抗がん剤の特徴を把握し点滴管理を行っています。抗がん剤による副作用症状を緩和し、患者さんができるだけ普段どおりの状態で治療が受けられること、化学療法を受ける患者さんやご家族の気持ちを尊重し、治療前、治療中、治療後をとおして、患者さんらしい生活が送れるようにと心がけています。治療の不安や苦痛が軽減するよう、化学療法を受ける患者さんや、ご家族からの相談を受けています。副作用症状への対応、治療を続ける上での自宅での過ごし方についてなど、患者さんひとりひとりに合った方法を一緒に考えていきます。
 院内のスタッフに対しては、抗がん剤の取り扱いや投与管理、副作用対策など分かりやすいようなツールを作成し、化学療法看護に自信が持てるようお手伝いをしています。また、他の認定看護師とも連携し、定期的な研修を企画・開催しています。他施設の認定看護師とも連携をとりながら、がん化学療法看護の質の向上を目指しています。

がん放射線療法看護認定看護師

杦岡 かおる

認定 杦岡さん 放射線療法を受ける患者さんとそのご家族に対して、予定した治療を安全に最後まで受けることができるように支援しています。患者さんに情報提供を行い、治療による有害事象を最小限にとどめるようにケアすることも大きな役割です。がん患者さんは増加しており、看護が果たす役割は大きくなっています。放射線療法を受ける患者さんに関わる院内の看護スタッフに対しても放射線療法に関する知識や有害事象対策の方法の支援を行っています。

緩和ケア認定看護師

吉田 克江

IMG_160408236 緩和ケアでは、患者さんとそのご家族が身体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛も持っておられると考えてケアにあたっています。そして、少しでもその人らしく生活できるように、希望に沿いながら症状緩和に努めています。 緩和ケアは看護の基本ともいわれるケアです。緩和ケア認定看護師は、医師、薬剤師、歯科衛生士、栄養士など多職種のメンバーと連携を取りながら患者さんをケアし、支援しています。

乳がん認定看護師

荻野 葉子

 乳がん患者さんとご家族を、告知や治療選択時などから IMG_160408067精神的に支え、納得いく選択ができるように支援し、治療時期には、合併症や副作用をアセスメントし治療が継続できるようにサポートしています。リンパ浮腫の予防やリンパ浮腫を発症してからのケアにも力を入れています。がん看護グループの仲間とともにがん看護研修も行っています。

がん性疼痛看護認定看護師

輕野 葉子

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 痛みはがん患者の70%に認められると言われており、多様な症状の中でも早期から出現しやすい症状です。痛みは身体を守るために必要な感覚ですが、長く続くと不快で辛い体験になります。それは傍で見守る人にとっても辛い体験となります。 

 いかに痛みが少なく安楽に、安心してその人らしく過ごす事ができるかを目標に、患者さんとご家族の意向を聞き、医師や薬剤師、栄養士などの多職種と協働し薬剤使用時の評価や副作用対策、非薬物的なケアを組み合わせて支援していきます。

 また、緩和ケアチームの専従看護師として、より専門的な介入を必要とする患者さんやご家族の抱える問題と、その療養を支えるスタッフのケアの悩みや疑問点を明確にし、精神的な支援も含めて、必要なケアが円滑に提供できるように活動していきたいと考えています。

感染管理認定看護師

村上 あおい

09村上あおい(感染管理認定看護師) 患者さんをはじめ、来訪者、医療従事者、全ての病院職員、療養・労働環境を含めた施設面に対して、医療関連感染を起こすリスクを最小限に抑えるため組織横断的な活動をしています。特に、部署の特性を踏まえた感染対策が実践できるよう18名のリンクナースとともにラウンドやサーベイランスデータの収集と分析、改善に向けた取り組みを行っています。
 また、当院は、周辺施設との連携を図ることで同じ水準で感染対策が実施されることを目指し、合同カンファレンスの開催など地域の中核的な役割を担っています。
 今後の医療情勢を見据えると、在宅や介護の現場においても感染対策は重要であり、地域からの相談対応を継続しつつ、京都府下のネットワークや院外活動を通してケアを提供する職種に応じた感染対策を推進していきたいと思います。

水野 幸子 

 感染管理認定看護師は、患者さんだけでなく、お見舞いに来られる方々、院内で働くすべてのスタッフをIMG_160407068感染から守ることを目標に、感染対策チームの一員として活動をしています。院内だけでなく、地域全体で感染対策の底上げができることを目指しています。

摂食・嚥下障害看護認定看護師

長谷川 優子

 11長谷川優子(摂食・嚥下障害看護認定看護師)摂食嚥下障害の患者さん一人ひとりにあった看護介入をおこない安全な経口摂取ができることを目指しています。週に1回、NSTと連携しながら嚥下チーム(医師・言語聴覚士・歯科衛生士・管理栄養士)でラウンドをおこなっています。

皮膚・排泄ケア認定看護師

白岩 喜美代

 皮膚・排泄ケア分野の専門は、創傷ケア・ストーマ(人工肛門)ケア・失禁ケアです。 現在は、外科・消化器内科病棟に所属していますが、毎週火曜日は病院内を横断的に活動しています。

救急看護認定看護師

寺崎 昌美

 13寺崎昌美(救急看護認定看護師)救急看護は、多種多様な患者さんに対して常に予測性を持ち準備・即応を持った適切な看護の提供が求められます。その領域は、幅広い場で求められ対応が必要になります。
 救急看護認定看護師は、院内外問わず救急現場において緊急度・重症度を迅速に判断しながら、対象者が的確な治療を受けられるような活動や家族が安心できるような救急看護を実践する役割を担っています。主な活動内容は以下の5点を掲げています。

  1. 多種多様な疾患年齢に応じた救急看護ケアの実践
  2. 救急外来トリアージナースの育成と質の向上に向けての指導
  3. 救急看護分野において、院内のコンサルテーション
  4. 災害発生時に対応するための看護活動
  5. 看護実践の中で疑問や問題に思うことを研究的視点で考える

 新生児集中ケア認定看護師

市田 育子

15市田育子(新生児集中ケア認定看護師) 地域母子医療センターとしてハイリスク妊産婦・新生児を受け入れています。急性期にあるハイリスク新生児の治療・発達促進に向けてケアしています。また、当院NICUは半個室化となっており『家族の始まりを支える看護』を目標に、カンガルーケアなどの愛着形成支援や母乳育児支援に力を入れています。 NICU看護は入職してからの学習が多く、PNSや教育スケジュールに基づいて新人スタッフのサポートを行っています。一緒にがんばっていきましょう。

脳卒中リハビリテーション看護認定看護師

的野 早苗

 認定 的野さん13D病棟の脳卒中センターで勤務しています。 脳卒中は脳の血管が閉塞や出血を起こし、突然、意識障害や麻痺、呂律が回らなくなったりする疾患で、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血が代表的な疾患です。脳卒中は日本での死因の第4位、寝たきり要因の原因疾患の第1位で早期の治療と早期リハビリが重要です。
 当院には脳卒中センターがあり、急性期の脳卒中患者さんを受け入れています。脳卒中急性期の患者さんの重篤化回避のための観察とケアを行い、患者さんに応じた早期リハビリテーションが行えるように援助しています。また、多職種でカンファレンスを行い、患者と家族の目標を共有し患者の生活再構築のための援助を行っています。脳卒中は再発しやすい疾患であり退院後も注意が必要なため生活指導なども行っています。
 患者さんがこれからもその人らしく生活できるよう患者と家族を支え、自宅への退院や回復期リハビリテーション病院へのスムーズな転院ができるよう援助したいと考えています。 スタッフとは部署カンファレンスの中で脳卒中患者の事例検討や勉強会をしています。これからも脳卒中看護の楽しさを共有し、患者の回復を患者・家族ともに喜んでいきたいです。

 

糖尿病看護

山内 光子

IMG_160407091 当院では、糖尿病代謝内科に糖尿病関連外来が併設されており、外来通院される糖尿病患者さんの療養支援に力を入れています。

療養支援の中の1つとして、1型糖尿病患者さんのインスリンポンプのデータ解析やインスリン調整にも参画し、診察前に時間をかけてデータ解析を行うことで1型糖尿病患者さんのQOLの向上と、より良い血糖コントロールを目指しています。

また、糖尿病合併症から足病変を予防する取り組みとして、毎日フットケア外来を開設しています。フットケアは、患者さん自身のセルフケアを促しながら、巻き爪や肥厚爪のケア、角質ケア、胼胝・鶏眼の処置など専門的なケアも行っています。足のトラブルは、患者さんの長年の生活習慣が原因で起こることが多く、足を診ることは患者さんの生活を知ることでもあり、療養支援の一貫とも考えています。前年度は、年間603件の実績があり、地域の病院からも紹介がありました。また、外来で化学療法を受けられている患者さんの手足症候群に対しフットケア技術を活用した足のケアや、透析室との連携フットケアも行い、患者さんのQOLの向上を目指しています。

糖尿病透析予防外来では、早期から腎症予防のための指導を行うことで、透析導入を少しでも遅らせるため、腎症2期以上の患者さんを対象に管理栄養士、医師、看護師が診察の同日に指導を行うチーム医療を実践しています。血圧管理の必要性や、検査データの数値をモニタリングすることで自分の病状や治療内容を理解し、患者さん自身が腎症の予防に積極的に取り組み、腎症の病期が進行しないことを目標にしています。             

透析看護認定看護師

山田 敦美

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 透析は、腎不全の方が一生続けていく治療で、一週間に3回4時間の通院や食事・飲水の工夫など、これまでと違った生活を立て直すことになります。透析療養では、いろいろな自己管理を実践していきますが、達成感とそれが出来なかった時の自己嫌悪感など、精神的な負担もあります。それらを引き受け、継続していけるよう、2つのことを念頭に支援したいと考えています。
 一つは、透析は50リットルもの血液を体外に出して工学的機械を用いて行うので、安全な治療を提供することです。そのため医師・工学技士と連携をとり、感染・失血の事故予防に取り組みます。もう一つは、患者さんが食事や飲水の工夫など食の楽しみを持ちつつ適切な行動が習得できるように支援することです。自己管理は、永く続きます、出来ないときがあって当たり前、永く付き合っていきたいと思います。